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ミャンマーの人たちへの恩返し

どうして図書とおもちゃを子どもたちに届けるのか。「楽しさ」以外にも、ミャンマーの人たちに伝わってほしい気持ちがあります。BAJ新石がそんな話を書きました。

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「ミャンマー」で検索すると、戦争中にビルマに出兵した方の文章がいくつも出てきます。

戦争に負けて、捕虜となった日本の若者たちに、監視の目を盗んでミャンマーの村の人たちがごはんをくれたといいます。
「村の人たちのおかげで自分は生き延びて帰ることができたんだ」
そんなふうに思ってミャンマーの村の人々に感謝しているご年配の方は多いそうです。

また、歴史の話でいえば、戦後日本が食糧難に陥っていたとき、アジアの中でいち早く食糧支援をしてくれたのが当時のミャンマー政府でした。もしかしたら、あまり知られていない話かもしれません。

あるいは東日本大震災のとき、BAJにとって忘れられない出来事がありました。

ある日、現地の事務所に村の人たちがやってきました。
 

私たちが過去に井戸建設をした村の住民たちです。
彼らは村の代表として日本への寄付を届けてくれたのでした。
封筒のなかには日本人の庶民感覚からいっても決して安くない金額が入っていました。
このときのうれしさ、こみ上げるような感謝の気持ちは、私たちにとって大切な記憶になっています。

私個人は村の人たちと話をするときに、どうして日本の団体がミャンマーの村を支援するのか、団体の理念を語ることはあまりしません(語るときは語りますが)。
それよりも「恩返しです」と説明することが多いです。

あのときミャンマーの誰かが助けてくれた
そのとき日本の誰かが「ありがとう」と思った
それが巡りめぐって今ここにある
だから「恩返し」

簡単な言葉ですが、実はとても広がりのある言葉だと思います。

私たちの「BOOK & TOY」のプロジェクトも巡りめぐって、
日本とミャンマーの大切な記憶になるように!と願っています。

認定NPO法人ブリッジ・エーシア・ジャパン

事務局長補佐 新石